ゲーム会の主催をすることが多いプランナーの植田です!
みなさん、お気に入りのゲームを勧める時、どういう話をするでしょうか。
好きな所から? 面白い所? ゲームシステムからだったり、世界観からだったりするかもしれません。
勧め方がよかったら同志も増えるわけで、それはとても嬉しいですね。
さて、この話。ゲーム製作者にとってはかなり重要な問題です。
なぜなら、ゲームにまず “興味を持ってもらう” ことが必要だからです。
というわけで今回は、ゲームを勧めることについての考えを書きます。
それでは、どうぞ!
《はじめに》
私がゲームを勧めるときに考えていることは……
- 素養があるか
- どの部分を推すか
- 枝葉の紹介
の3つです。
これを押さえておけば、少なくとも的外れな会話にはなりません。
それではこれを順に見ていきましょう。
《1.素養があるか》
これは[2.どの部分を推すか]につなげるための情報収集部分です。
これから勧めるゲームのどの部分に興味を持つかがポイントです。
- 人となり:論理的↔感情的
- 類似ゲームの経験:多い↔少ない
- 嗜好:一人↔対人/協力、世界観、元ネタ…
対面なら会話の中で探り、クライアントへのプレゼンなら過去の関連ゲームやそもそも“お題”があるかもしれません。
これらのことをできるだけ集めていきましょう。情報はあればあるだけ成功率が高まります。
ちなみに “そもそも興味を持たなそう” なら諦めた方が良さそうですね。
そのゲームを推したいなら別の人を、その人に推したいなら別のゲームにした方がお互いのためです。
《2.どの部分を推すか》
ある程度情報が集まったところで、実際の話に入っていきます。
重要なのは “相手に合わせた話をする” ことです。
間違っても “話したいことを話したいだけ話す” のは止めましょう。情報過多になって興味を失ってしまいます。
私の話し始めるイメージとしては……
- 論理的な人:ゲームシステム、工夫する場面
- 感情的な人:世界観、盛り上がる場面
- 類似ゲームの経験度:高い→ゲームの独自性、低い→ジャンルの楽しみ方
といった所を一番に推すことが多いです。
それらの説明にプラスして、嗜好に合わせて補足するイメージですね。
《論理的で対人好き・経験高い》なら【メタゲームのやり取り】を推し、
《感情的で協力好き・経験低い》なら【面白エピソード】から話すといった感じです。
《3.枝葉の紹介》
ここまで話して、ある程度食いついたなら細かいことも聞いてくれます。
相手の嗜好に合わせて話を振ったり、向こうの疑問に答えたりして盛り上げましょう!
この段階まで来たら、2段階目とは逆の事柄について触れても大丈夫です。
論理的な人に世界観の奥深さを紹介したり、感情的な人にシステムの機微を伝えたりしてみましょう。
大事なのはどこまで話を聞いてくれるかによって、徐々に情報を出していくということです。
嗜好に合わせつつ、食いつきが良くなかったら程々にして相手の意見も聞き、そこから話をふくらませると良いです。
といった感じで、私は日々ゲームの布教をしております。
特にアナログゲームの場合は、「じゃあやろう!」となったら遊ぶ日を決めて実際にやってみるまで一気に進めます。
鉄は熱いうちに打て、というやつですね。
そして、今度はチュートリアル/インストの壁があるのですが……
それは次回にお話ししたいと思います。
それではまた!