プログラマーの尾関です。
今回は Visual Studio 2022 で覚えておくと便利なショートカットキーの紹介をしたいと思います。
なお弊社は主に “C++” を使ったゲーム開発をしておりますので、いくつかのショートカットキーは ”C++” でのコード編集時に使う機能となります。
Visual Studio 2022 の便利なショートカットキー
一覧
今回紹介する機能とそれに対応するショートカットキーの一覧です。
機能 | ショートカットキー | 説明 |
ファイル検索 | CTRL+SHIFT+T | 検索ダイアログを開いて、入力した文字に対応するファイルをインクリメンタルサーチできます |
ヘッダファイルとCPPファイル切り替え | CTRL+K, O | ヘッダファイルとCPPファイルを交互に切り替えられます |
ソリューションエクスプローラーで選択 | CTRL+[, S | 現在開いているファイルをソリューションエクスプローラーで選択します |
定義に移動 | F12 | 変数やクラスの定義に移動します。宣言に移動する場合は [CTRL+F12] |
ナビゲーションバーの戻ると進む | CTRL+-CTRL+SHIFT+- | 編集位置を戻ったり、戻る前の位置に進むことができます (※別のキーに割り当てることを推奨) |
選択範囲をコメントアウト・解除 | CTRL+K, CCTRL+K, U | 選択範囲をコメントアウトしたり、コメントを解除できます |
#include を自動で追加 | CTRL+. | 未定義エラーとなっている部分を選択して [CTRL+.]。※ “<>” の#include となるため、ダブルクォーテーションに置き換えたほうが良い場合もあります |
名前を変更 | CTRL+R, R | 変数や関数の名前を一括で変更したい場合に便利です |
選択範囲を関数化 | CTRL+R, M | 長過ぎる関数をサブルーチン化したいときに便利です |
ファイルを開く・移動
ファイルを開く (インクリメンタルサーチ) [CTRL+SHIFT+T]
検索ダイアログを開いて、入力した文字に対応するファイルをインクリメンタルサーチしてくれる機能です。
ヘッダファイルとCPPファイルを切り替える [CTRL+K, O]
ヘッダファイルを開いている時は CPPファイルを開き、CPPファイルを開いているときはヘッダファイルを開くショートカットキーです。[CTRL+K] を押して、[CTRL] を押したまま [O] を押します。
右クリックして「ヘッダ/コードファイルの切り替え」でも同じことができますが、ショートカットキーを覚えておくと素早く切り替えられます。
ソリューションエクスプローラーで選択 [CTRL+[, S]
現在開いているファイルをソリューションエクスプローラーで選択します。ショートカットキーは “CTRL+[” を押した後、[CTRL] を押しながら [S] を押します。
この機能は、例えば「Enemy.cpp」を開いているときにこのショートカットキーを押すと、ソリューションエクスプローラー上で「Enemy.cpp」が選択されるというものです。
このショートカットキーを使うケースとしてよくあるのが、現在開いているファイルと同一階層または近い階層にあるファイルを開きたい場合です。
ちなみにここのアイコンをクリックしても同じことができます。
定義に移動 [F12]
右クリックして「定義に移動」や [CTRL+左クリック] でも移動できますが、1つのキーで移動できて便利です。
なお「宣言に移動」したい場合は [CTRL+F12] となります。
戻る [CTRL+-] と進む [CTRL+SHIFT+-]
ここにあるナビゲーションバーの戻ると進むにもショートカットキーが割り当てられています。
ただ「- (マイナス)」は押しづらいので、「ALT+←」「ALT+→」に変更しておくと便利です。
変更する手順としてはメニューから「ツール > オプション」を選び「環境 > キーボード」から「表示.戻る」「表示.次に進む」のキーを変更します。
これは私の環境だけかもしれませんが、[ALT+→] が正常に割り当てられなかったので、キーボードマップスキームを “Visual Assist (Visual Studio)” に変更したら [ALT+→] が使えるようになりました。
コード編集
選択範囲をコメントアウト・解除 [CTRL+K, C] [CTRL+K, U]
“CTRL+K” のあとに続けて “CTRL+C” を押すと、選択部分をまとめてコメントアウトできます。(解除する場合は “CTRL+K“, “CTRL+U“)
#include を自動で追加 [CTRL+.]
正確にはクイックアクションの1つの起動ですが、未定義のエラー破線の上で [CTRL+.] を押すと、#include文 を自動で追加できることがあります。
名前を変更 [CTRL+R, R]
変数や関数の名前を変更したいときに、まとめて変更してくれるとても便利な機能です。
選択範囲を関数化 [CTRL+R, M]
長過ぎる関数をサブルーチン化したいときなどに便利です。
おしまい
今回紹介したショートカットキーはどれも使いこなすととても便利ですので、是非覚えておくことをおすすめします!
以上、便利なショートカットキーの紹介でした。
この情報が Visual Stuidio 2022 を使いこなすのに役立てれば幸いです。