はじめまして。去年入社した2年目のひよっこプランナー西永です。
最近ゴッドオブウォーを買おうとPSNに課金してダウンロードしようとしたら
Z指定で買えませんでした。(NieR:Kaimashita)
今回は、”入社してから激闘の1年間”を自分で振り返りながらつらつらと書いていこうと思います。
弊社がどんな会社か、何ができるのか気になる方は参考になるかもしれません。
また、自分が知って得したことも書いておきます。
■ 入社&仕様書作成 – 4月 –
3年制の専門学校を卒業し、ランカースに入社。
研修や挨拶などを済ませつつ、インターン時から関わっていたプロジェクトAの「仕様書作成」をお手伝いをすることに。
主にゲーム内に登場する施設周りを担当(ポケモンでいうところのフレンドリーショップみたいな)
エクセルで施設内の”フローチャート”や”ゲーム画面”を作成しました。
また、その施設で何ができ、画面内の情報には何があるかなど細かく記載します。
もちろん先輩がいろいろと教えてくれるのですが、僕はデータ漁りが趣味なので
開発で作ってきたであろう仕様書を覗いて参考にしながらやっていました。
ここで得た豆知識
★「けいせん」を変換すると、いろんな線が出てきてフローチャートが書きやすい
★エクセルで図を扱う場合は、「オブジェクトの選択」がセルに影響されず選択できて便利
■ 別プロジェクトBに移転・怒涛のスクリプト作業 – 5月~ –
仕様書をあらかた作成し、次は何をしようかというタイミングで
別プロジェクトBの「スクリプター」に抜擢。1から”Lua”を覚えることに…
そのプロジェクトBでは、ゲームのイベントシーン作成担当になりました。
受け取ったシナリオを見て、何が必要か洗い出し各セクションに対していろいろと発注していき、最終的に僕がイベントに組み込むって感じですね。
●具体的に何を発注するのか
・関数(キャラを指定フレーム数で指定した枠外から指定した座標まで移動させる関数作って!)
・グラフィック(イベント内でモデル・イベント絵・カットシーンが必要だから作って!)
・サウンド(イベント内でこの効果音欲しいから作って!あとBGMも!)
・その他MORO²
これらを僕が”いい感じ”にイベントに落とし込んでいくわけですね。
ですが、イベントを1個作るだけでもかなり大変でした。
例えば、キャラAとキャラBが話しているていのイベント(2D想定)
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キャラA「いいだろう!!今度は木っ端微塵にしてやる」
キャラA「あの地球人のように!!」
キャラB「あの地球人のように…?」
キャラB「ク〇〇ンのことか…」
キャラB「ク〇〇ンのことか―――――ッ!」
———————————————————–
このようなセリフがあったとします。
実際にイベントを組んでみるとしましょう。
●———————————————————–
・BGM流す
・キャラAを右端から右側に10フレームでイン(表情:通常)
・話者名とテキストウィンドウを表示
・テキストを表示↓
— キャラA「いいだろう!!今度は木っ端微塵にしてやる」
・表情変更:悪そうな顔
— キャラA「あの地球人のように!!」
・テキストウィンドウクリア
・BGMを10フレでフェードアウト
・10フレ待つ
・キャラBを左端から左側に10フレームでイン(表情:ムッとする)
・話者名上書き
・テキストを表示
— キャラB「あの地球人のように…?」
・表情変更:俯き
— キャラB「ク〇〇ンのことか…」
・テキストクリア
・30フレ待つ
・30フレで黒フェードアウト
・表示していたキャラを削除
・裏でカットインを読み込み
・カットイン読み込み処理待ち
・カットイン再生
・30フレで黒フェードイン
(某サイヤ人の覚醒シーンが流れる)
キャラB「ク〇〇ンのことか―――――ッ!」
———————————————————–
御覧のようにちょっとイベントを組むだけでも、よく見せようとしたら結構やらなくちゃいけない処理が多くなるわけですね。
そして、よく見ている人は気づいているかもしれませんが先ほどの例の中に、例で出した発注物がちゃんとあるんです。
こんな感じで、テキストを見てこれ必要だろうなってものを
洗い出してやっていきました。
ここで得た豆知識
★同じイベント絵を2枚表示して片っぽのイベント絵をスケールとアルファ抜きしながら
原点を移動させるとブラーがかかったみたいになる。(すげぇ!ってなった)
■ 企画募集の案件 – 7月ぐらい –
社内数人に声がかかって企画を出し合うというものがありました。
僕も「これはチャンス!」と企画書を作って社長やいろんな人に見せることに。
なんだかんだあって僕の企画を軸に話を進めていくことになりました。
この経験はすごく貴重で、入ってすぐのぺーぺーが
先方と1対1で話したりメールでやり取りなどをしました。
その後も、隙間時間を作って企画書などを製作する日々が続いていました。
★(Wow Wow)やりたいこと、やったもん勝ち、ランカースなら~♬
★企画はいろいろあって凍結しました…(人生の厳しさを知る。2マス下がる)
■ 更に別のプロジェクトCの助っ人に入る – 8月 –
別プロジェクトCで人手が足りていなかったので急遽助っ人で配属される。
ここでも担当したのは、イベントシーン。
プロジェクトBで養った演出を遺憾なく発揮して何とか完成。
ここで得た豆知識
★スクリプトはやり方違くても処理の流れを把握していれば割とすぐ慣れる
■ 後半戦&まとめ
これ以降はずっとプロジェクトBでスクリプトを永遠と書いていました。
おかげさまで社内のプランナーの中で一番Luaが使えるのではないかと
自負しております。
さて、長々と書いてきましたがそろそろまとめに入りたいと思います。
弊社は、積極的に「こんなことやりたい」など声を大にすると、やらせてもらえることが多いので、やりたいことが明確な人に向いているかもしれません。
また、結構風通しがいい会社なので新人でもバンバン上の人に提案できたり問題解決の相談ができたりします。
僕自身、この1年でかなりレベルアップしたと思いますが、まだまだな部分があるのでそこはこれから直したいです。
以上、新人の1年間でした。