学生に向ける!企画書を作る際のポイント

どうも、2回目の登場になりますプランナーの西永です。

最近熱中症の初期症状が夜中に出て、
全身がしびれるというケースを味わいました。
今年の夏はとにかく暑いので、皆さんも気を付けましょう……

 

さて、前回僕が書いた記事は個人的に学生に向けた

「弊社ではこんなことができるよ!」

といった記事だったのですが、
今回も学生時代を思い出して、ゲーム業界に入ろうと切磋琢磨している
学生に向けて書いてきます。(自分の戒めとしても)

 

題して……

~学生に向ける!企画書を作る際のポイントの巻~ 

実際、プロの世界に入ったら痛感するのですが学生の頃に
作った企画書を見返すと「あ~、やっちゃってるな」と
感じる場面が多くなっていきます。

というわけで……

今回は、僕が就活で使っていた企画書に文句をつけながら
ポイントをおさらいしていこう! というコーナーにしたいと思います。
(あの頃の僕よ、すまん)

では、見ていきましょう。


■タイトル<表紙>

背景まっしろ

驚きの白さに震える今日この頃。もうちょっと手を加えたいところ……
実際、表紙のインパクトでその企画書に対する期待値が上がったりするので
大事な部分だと思います。

ロゴは頑張ってると思います(自画自賛)

では次、


■ゲーム概要+コンセプト(ゲーム概要はタイトルで端っこに書いちゃったほうがいいかも)

突っ込みどころがありすぎる!

まず、対象年齢に「全年齢」とか「20代男性」
とか大雑把なターゲットを入れがち(プランナーあるある)
ハッキリ言って何の指標にもならないです。

入れるのであれば、コンセプトを意識して細かく分析し、
ターゲット層を絞り込みたい。(~~を主に遊んでる~~好きの~~とか)
→どういう流れでこのゲームを遊ぶのかがわかると〇

そして、ターゲット層に意図があるということは
コンセプトもちゃんと決まってるパターンが多いですが、
このターゲット層から見て、ある程度察してしまいますね……

で、こちらのコンセプトを大雑把に読解すると……

 

”今までにないから面白そうだと思うしそこに+αを設けたら最強なのでは?!”

 

ハイ、予想通りですね。
これはコンセプトになってないです。

コンセプトとは、【このゲームで何を目指すのか?】だと僕は思っています。

例えば、「拾ったごみで、巨大ロボを作る!」とかのほうが
シンプルでロボって部分が迫力を増してくれそうですし、
ルールの固定化がないので広がりがいくらでも持てます。

(掃除を使ったゲームってルイージマンションとかあるなって今になって思う)

では次、


■ゲームのウリ

ウリが弱い!

このゲームを面白くする要素を紹介するターンなのに押しが弱いのは
先ほど記載したコンセプトの弱さが足を引っ張っているのが原因です。

このまま就活をするとどうなるかというと。

面接官>コンセプトはなんですか?

発案者
>ダイナミックかつ戦略性がある掃除です!
掃除がメインのゲームがないのでそこに戦略性とかを加えました!

面接官
>(迫力のある戦略ゲー? よくわからんな。
あと、理由がコンセプトになってない……)
そ、それじゃあそのコンセプトを達成するための要素は?

発案者>エリアに広がったごみをダイナミックお掃除します!
その際に敵が出てくるのですが、隠れたりやっつけたりと
戦略を考えながらごみ掃除を進めていきます!

面接官>(どの部分に迫力があるんだ……?
戦略も今のところ2つしかないぞ……)
面接は以上となります。

 

実際は、即面接終了! とまではいきませんでしたが
自分で+αのプレゼンをしないとうまいこと伝わりませんでした。

ので、一発で話を広げるための改善案がこちら

 

面接官>コンセプトはなんですか?

発案者>拾ったごみで、巨大ロボを作る! です。

面接官>コンセプトを達成するにはどんな要素があるのか

発案者>エリアに広がったごみを掃除用具で集めます! 集めたごみを使って
ミニゲームをします! ミニゲームで完成したロボットでボスバトルをします!

面接官>(なるほど、エリアってことは複数のステージが用意できるな
掃除を邪魔するものやギミックなども入れやすい、
ミニゲームで違った遊びも取り入れられつつ作ったロボットで
まだまだ遊べるのか! ……詳しい遊びが知りたいぞ)

ふむ、続けたまえ(ゲンドウポーズ)

 

 

こんな感じですかね。
改善案の方で気にかけたのが

『コンセプト提示』→『コンセプト達成につながる遊びの提示』が
論理的に納得できるものになっているか

上記を意識しました。
これだけでも企画に説得力が増しますし、相手が理解してくれれば
「なるほど! ということは、こういう遊びもあるってこと?」と、
話が広がります。

そこに畳みかけるように詳細を面白そうに紹介できたら……!

つまり、なるほど!って言わせたら勝ちです。
※なるほどの意味が全く逆の場合があるのでお気をつけくださいませ……


 

……残念ですが、長いので今回はここまで。

 

黒歴史を掘り返すような気持ちで書いてきましたが、いかがでしたか?
学生時代はどちらかというと”思いつきのまま”企画書を作っていたので、
書きたいことをバーッと書いて満足していましたが、皆さんはどうでしょう。

今回のブログを書こうと思ったのは、母校の合同企業説明会に企業側で
出席して後輩の企画書を見てアドバイスをする機会があったからです。

企画書を見ると、コンセプトとウリのロジックが成り立ってなかったり、
弱かったりしていたので、そこをとりあえず意識してもらえると
より良い企画書が書けるのではないかなと思います。

僕も学生時代どうやって書けばいいか悩んでいたので、参考程度に
活用していただけたら何よりです!(ちなみに続きません)

みんなで面白いものを作りましょう! それでは!

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